狂気か?無垢か?女ゴッホを描いた『セラフィーヌ』世界で脚光

極貧にあえぎ、晩年は精神に変調をきたし、死後、世に認められるようになった画家といえば、ゴッホが思い浮かぶが、本作で描かれているセラフィーヌ・ルイもそのような人生を歩んだ。メイドとして働き、食うにも困るような貧しい暮らしの中で、絵を描き続けたセラフィーヌを、映画『アメリ』などに出演しているヨランド・モローが熱演。並々ならぬ宗教への傾倒、とりつかれたように絵を描き、野を歩き木に語りかけるセラフィーヌの狂気と無垢を見事に表現して見せた。
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