石坂啓さん、アニメの殿堂「つまらぬ」 民主会合で酷評

09年度補正予算案の「無駄遣い」を追及している民主党の会合に26日、漫画家の石坂啓さんが出席した。「アニメの殿堂」と呼ばれる国立メディア芸術総合センターについて、「ものすごくつまらないものになる」と批判し、補正予算案に盛り込まれたセンター建設費117億円を「(不況で)生活が脅かされている若い子(漫画家)たちに使って」と訴えた。

石坂氏はセンターで予定されている作品展示についても「マンガは生き物。額縁に入ったものを見に来る人がいますか。喜ぶ漫画家はいない」と強調。センターを所管する文化庁のメディア芸術祭マンガ部門で99年に大賞を受けているが、自身の作品が展示された場合、「賞金50万円と賞状を返上します」。

一方、同じ会合に呼ばれた文化庁の担当者は「『国営マンガ喫茶』と言われているが、誤解だ」「ソフトパワーで経済を活性化する」などと説明。やなせたかしさんや里中満智子さんら著名な漫画家の名前を挙げて、「いいことだという話をいただいている」と反論する一幕もあった。
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