キューバで23年ぶりの米アート展 NYの芸術家ら出展

チェルシーハバナにやって来る」と題したこの展覧会は、ハバナ国立美術館で3月末から5月まで開催。企画したのは、チェルシーに画廊「マグナン・プロジェクト」を開くアルバート・マグナンさんと妻のダラ・メッツさんだ。マグナンさんはCNNとのインタビューで、「キューバとのつながりを深める手掛かりになるよう願っている」と語った。

ハバナで米国の芸術家による展覧会が開かれるのは、86年以来。マグナンさんによれば、大規模なグループ展としては、59年のキューバ革命以来初めてだ。

米国とキューバは61年以来国交を断絶している。芸術作品は禁輸の対象になっていないが、厳しい旅行制限で文化交流もままならない状態だ。「米国まで来られないキューバの芸術家や市民の皆さんに、ニューヨークの現代アートをぜひ見てもらいたい」と、マグナンさんは話す。今回の企画では、作品とともに作者数人もハバナを訪れ、文化イベントなどを開いている。

同国では芸術家に対する当局の監視が厳しいとされるが、出展作品に関するマグナンさん側への規制は一切なかったという。会場には、オバマ米大統領が同国のカストロ国家評議会議長と向き合う「カストロバマ」、08年米大統領選の共和党大統領候補マケイン氏と同副大統領候補ペイリン氏を描いた「アニマルファーム」など、政治的なメッセージを込めた作品もいくつか展示されている。
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CNN.co.jp:キューバで23年ぶりの米アート展 NYの芸術家ら出展