ゴッホ作品に隠された肖像画、新技術駆使しカラーで再現

ファン・ゴッホの手紙

Amazon:ゴッホ / Vincent van Gogh

専門家によると、肖像画の女性は,1885年の名画「ジャガイモを食べる人々」に連なる作品で描かれている人物と同じモデルと見られる。ゴッホは1884年11月から85年3月の間にオランダでこの肖像画を描き、そのカンバスをパリに住む弟のもとに送って、後に自分もパリに移って「Patch of Grass」の作品を上書きしたという説が有力だ。

ゴッホは1890年に死去するまで貧しい生活を強いられ、節約のため一度描いた作品を塗りつぶして別の作品を書き直すことも多かった。現存する作品の約3分の1は別の作品が下に隠されているとされる。

研究チームはドイツにある粒子加速器を使って隠された画像の金属原子の二次元分布図を作成。赤い顔料には水銀原子が、黄色の顔料にはアンチモン原子が含まれることが分かっているため、この分布図をもとに隠された画像をカラーで再現できたという。

研究チームはレンブラントピカソなどの作品もこの手法で調べたい意向だが、粒子加速器が世界に数台しか存在せず、オランダにはないことから当面は難しい見通しだ。
CNN.co.jp:ゴッホ作品に隠された肖像画、新技術駆使しカラーで再現

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ゴッホの手紙ほど永遠に読者を魅きつける文章は存在しないだろう。生きる意味と絵画への専心。これまでの削除・省略・伏せ字を開示し、画家の全貌を示すべく新たに編集された新訳・決定版。

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